青年海外協力隊として西アフリカのセネガルに派遣されております、総務部の大塚麻実です。
私の活動は、ISMというダカール市内にある大学で日本語を教えることです。
日々の活動+セネガルの魅力も沢山発信していきたいと思っています。よろしくお願いします。
今回はまず、セネガルという国についてお話します。
セネガル共和国(République du Sénégal)は、アフリカの西に位置する国で、モーリタニア、マリ、ギニア、ギニアビサウ、ガンビアの5つの国と国境を接していますが、海にも面している国です。首都はダカール。(世界的にも有名なパリ・ダカール・ラリーの終着点がここダカールです!)90%以上はイスラム教徒です。
今から57年前の1960年にフランスから独立。
首都ダカールに日本公使館が設立されたのは、その2年後1962年です。
小川工務店は創業1950年ですから、セネガルは小川工務店より若い国ということになります!
漁業が盛んなこの国では、日本にもタコなどの海産物を輸出しているんです!
生魚を食べる習慣はありませんが、港へ行けば新鮮なお魚も手に入ります。
代表料理は、味付けご飯に魚と野菜をのせた「チェブ・ジェン」です。
おしゃべりが大好きで、平和を大切にするセネガル人に囲まれて1年が過ぎました。
しつこいほど お人好しの彼らが大好きです。
続く・・・
(次回予告 セネガルでの活動内容)
4月21日(土)セネガルで『にほんまつり』を行います!
現在準備中です!
配属先の経営高等学院大学(ISM Institut Superieur de Management)は、1992年に設立された経営学を専門とする私立大学です。その中のアジア・アフリカセンター 日本語コースが私の勤務地。国際経営学部と政治学部の学生の選択科目としてアジア言語が開講されており、日本語、中国語、韓国語、インドネシア語から1言語選択可能です。将来世界を舞台に仕事をしたいと希望する学生が多くいることもあり、アニメやマンガだけでなく、経済やビジネスを通しての日本への興味関心も非常に高いようです。
ここでの私の活動は主に2つ。
一つ目は、1日3コマ(1コマ90分)の日本語授業です。2学科 約100名の学生に日本語を教えています。
とはいってもアジア言語は選択科目なので、学生のモチベーションは様々。歌やゲームも取り入れた楽しめる授業を心がけています。また、進んで学習したい学生には積極的に個別授業や学習課題を渡すようにもしています。
もう一つは、有志で活動する「にほんごくらぶ」です。
週2回活動しています。金曜日は、日本語学習も兼ねたミーティング。また土曜日は、折り紙、浴衣の着付け、カラオケなど日本に触れることを目的とした活動を行なっています。クラブには、この大学以外の人も沢山集まり、日本に関する情報交換の場にもなっています。最近は4月に開催された「にほんまつり」の影響で日本語学習者だけでなくセネガル在住の日本人も遊びにきてくれるようになりました。
次回は 4月21日に開催された「にほんまつり」についてお話しします!
4月21日に ISMにほんごくらぶ主催の「にほんまつり」が開催されました。
今年のテーマは「春のしあわせ」です。
セネガルの季節は雨季と乾季の2つで、春はありません。
多くの人に「春」を感じてもらえるイベントにしたいと、桜の装飾をしたり、春の歌を歌いました。
にほんまつりは、今年の1月から学生が中心となって企画してきたイベントです。直前の2週間は、学校の授業後に集まって夜まで準備をしました。
セネガルあるあるで、練習の時間に来ない、毎回予定が変わる、にほんまつり2日前にはダカール市内で大規模なデモが起きて外出できなかったりと問題は沢山ありました。
しかしリーダーと副リーダーを中心とした運営メンバーの行動力とモチベーションのおかげで、前日までに全ての準備を完了することができました。(これって凄いことなんです。今まで見てきた学校のイベントはいつも当日準備で、だから開始時間が遅れることがほとんどでした)
また、学生自身で、JICAの協力隊員に当日のお手伝いをお願いしたり、日本に関係のある企業様や協会の方にもブースの出店を依頼しました。
その成果あって、当日は大使館やJICA関係者だけでなく幅広い職種やコミュニティの方にお越しいただきました。
さらに、このにほんまつりが色んな方の出会いの場となれたことをとても嬉しく思います。
入場者 約300名の大盛況となったにほんまつりの様子は、全国紙にも掲載されました。
沢山の方の協力で笑顔溢れる にほんまつりが開催できたことに感謝の気持ちでいっぱいです。
皆さま 応援ありがとうございました。
イスラムの国セネガルではこれから約1ヶ月間、ラマダンです。
ラマダンとは、イスラム教徒が行う約1ヶ月間の断食のことで、日の出(朝5時)から日没(午後7時40分)までの太陽が出ているあいだは、水分を含め何も口にしません。(厳格なムスリムは唾を飲み込むのも×)また、食欲を断つだけでなく、喫煙やそのほかの欲も断ち、自身を清めます。
飢えを経験することで、食べ物への感謝の気持ちを感じるためのものとも言われています。
お昼ご飯がなくなるので、日中いつも営業しているパン屋さんや屋台は閉まっており、街はいつもより閑散としています。
私はイスラム教徒ではないのでラマダンをする必要はないのですが、「セネガルの文化を知るためにラマダンに挑戦してるよ!」と言うと、「私たちのためにありがとう」という返事がかえってきます。そう言ってもらえるのが嬉しくて、今年は私もラマダンに挑戦することにしました。最初の数日はきついですが、慣れるとこんなものかという感じです。
今日も日没7時40分に、ラマダン解禁のコーランが街中に響き渡りました。コップ一杯の水が体中にしみわたります。
右上 ニジェール料理 野菜のスープ
右下 プチピザ
真ん中上 おにぎり、お餅
真ん中下 グラタン
左下 ラザニア
左上 和風チェブジェン(学生のオリジナル)
断食というと痩せそうな気がしますが、毎回豪華なご飯を一気に大量に食べるので太る人のほうが多いとか。
6月15日から開催された2018 FIFAワールドカップロシア大会。
先日は 日本がコロンビアに勝利。セネガルもポーランドに勝ちました。
セネガルvs日本 は、
6月24日 P.M.15h00 ~ (セネガル時間)
6月25日 A.M.00h00 ~ (日本時間) です。
セネガル注目はフォワードのサディオ•マネ(Sadio Mané )。
彼は、首都ダカールからは陸路で丸1日かかる
サディウ州で生まれ育ちました。元々サッカーとは関係のない一家に生まれたマネでしたが、両親を説得し、15歳の時、叔父と一緒にダカールに上京してトライヤルを受けました。
首都ダカールと地方の格差は大きいものです。
首都のダカールの子どもたちは、日常的にフランス語を話し、お揃いのユニホームを着て練習しています。地方に行くと、会話は現地語のウォロフ語、大型スポーツ用品店などもありません。
マネは一番いい靴を履いてダカールでのトライヤルに挑んだそうですが、周りの大人からは「その靴はなんだ?そんな靴でプレーするのか?」と言われたそうです。
そんな大人達も彼のプレーを見て態度を一変。このトライヤルを機に、一躍有名人となったのが彼、サディオ・マネです。
今回のワールドカップ、どちらを応援するか迷うところですが、セネガルで日本のユニホームは手にはいらないということで、セネガルのユニホームを着て日本を応援しようと思います。
西アフリカのセネガル人が 日本語を学ぼうと思ったきっかけはなんだと思いますか?
ISM大学はビジネス学校ですので、日本のテクノロジーや日本式ビジネスに興味を持つ学生が沢山います。
また、空手や柔道も有名で、首都ダカールだけでなく地方都市でも盛んなスポーツとして知られています。
しかし一番多い理由は やはり アニメ・漫画・ゲーム・ドラマです。
日本でアニメや漫画と聞くと、「遊び」として認識してしまいがちですが、彼らがアニメや漫画から得た日本語能力を目の当たりにすると、アニメを軽率には扱えないと思うはずです。(たまにアニメの口調の人もいますが)
また、元々複数の言語の中で生きてきた彼らにとって、新しい言語取得への抵抗が薄いように感じます。授業の中でも 聴解(リスニング・シャドーイング)を積極的に取り入れて、彼らの能力を引き出したいと思っています。
日本からセネガルのダカールまでは飛行機で約30時間。
成田空港を出発し、途中ドバイまたはフランスで乗り換え、セネガルの首都ダカールに到着します。
セネガル国内の移動手段としては乗り合いバスとタクシーが主流です。
中でもセットプラス(7人乗りという意味)と呼ばれる乗り合いタクシーがよく利用されます。
名前の通り、7人集まったら出発。
運転手はマリオカートのような運転であるため、落ち着いて乗っていられませんが、これが醍醐味だと思っています。
鉄道網はダカールから隣国のマリまでありますが、人を乗せるのはダカールから隣町のティエスまでのみ。
このダカール・ティエス間も早朝と夕方の1日2便のみであるため、主要交通機関としては浸透していないようです。
ダカール市内にはTATA、カーラピット、DIKKなどの循環バスが走っています。
呼び名は違いますが、大きさと停留所が違うだけで特に違いはありません。
途中ガソリンスタンドに寄ったり、運転手がトイレに行ったり、予定外の場所で降ろされたり、しかし誰も怒ったり文句を言う人はいません。
日本で生活していると、遅延や予定外のことに対して(急いでいないときでさえも)不快な気分になってしまう私ですが・・・。
セネガル生活の中で 心が広くなったような気がします。
セネガル人はカラフルな生地が似合うおしゃれが大好きな人々です。
彼らの秘密は、服のオーダーメイド。
皆市場で好きな布を購入し、仕立て屋さんに持っていって自分の想い通りの服を作ってもらうのです。
しかも既製品を購入するよりも仕立て屋さんに頼んだ方が安いというのですから驚きです。
西洋系の服屋さんでロングスカートを買うと1着15000フラン(約3000円)。
セネガルのオーダーメイドは5000フラン(約1000円))(布代2000フラン+仕立代3000フラン)です。
採寸してもらったのに、左右の長さが若干違うとか勝手にアレンジされてる?なんてことはよくありますが、「かわいくしておいたよ!(よかれと思ってやってくれている)」ので 文句は言えません。
しかし自分が選んで、そして友人が仕立ててくれた想いがつまった服。
着ているうちになんだかんだ愛着が沸いてくるものです。
セネガルには雨季と乾季があります。乾季の11月から4月頃は漢字の通り、乾燥していて雨が降りません。雨季は雨の季節ですが、雨が降る可能性がある季節というだけで、日本のように一日中雨が降っているというよりは、土砂降りのあと晴天という流れが多いような気がします。
問題は雨が降った後。側溝がないので、道が川へと変化します。
土砂降りのあとの仕事は中止、バスの運行も休止、みんなで休憩です。